胃がんリスク検診(ABC検診)とは
ABC検診は新しいタイプの胃がんの検診で、胃カメラもバリウムも飲む必要はありません。
ほんの数ccの採血で行うことが出来ます。しかも、早期胃がんの発見率はバリウムで行う胃の透視検査よりも2倍高いと言われています。
採血した血中の
ヘリコバクター・ピロリ抗体(HP抗体):ピロリ菌が住み着いていいるかの指標
血中ペプシノゲン(PG値):胃の萎縮度の指標
を測定し、「胃がんになり易いか、なり難いか」を診ます。
まずABC検診を受けて、精密検査を受ける必要があるかどうかを判断することができます。
検査費用は下記の通りです。
検査料金 : 4,400円(自費)
※別途、診察料がかかります。
胃がんハイリスク検診の判定
ABC検診は、A、B、C、Dの4段階で判定します。
ヘリコバクター・ピロリ抗体 (HP抗体) |
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(ー)陰性 | (+)陽性 | ||
血中ペプシノゲン値 (PG値) |
(ー)陰性 | A郡 | B郡 |
(+)陽性 | D郡 | C群 |
- A群は、ピロリ菌の感染がなく、胃粘膜の萎縮のない群で、胃がんが発生するリスクはほとんどありません。
- B群は、ピロリ菌の感染がありますが、ペプシノゲン値が基準値以上(陰性)で、胃粘膜の萎縮が進んでいない群であり、胃がん発生率は年率0.1%(1,000人に1人)程度。
- C群は、ピロリ菌の感染があり、ペプシノゲン値が基準値以下(陽性)で萎縮の進んだ群です。年率0.2%(500人に1人)程度の胃がん発生率。
- D群は、胃粘膜の萎縮が進んで、ピロリ菌が住めなくなった胃粘膜の状態です。ピロリ菌抗体が陰性で、ペプシノゲンは陽性となり、胃がん発生率は年率1.25%(80人に1人)。