ストレスについて
はっきりとした身体の病気でもなく、精神的な病気でもないのに、なんとなく調子が悪い、からだのあちこちが痛い、気分が重い、なにをするのもつらい・・・。
そんな悩みの背景には「ストレス病」が隠れていることがあります。
女性は、毎月の女性ホルモンの変化、妊娠・出産、更年期といった体の内側の環境が変化しやすく、それだけでもつらいのに、仕事や家庭での外部からのプレッシャーもあって、ストレスへの抵抗が弱ると、痛みなどの症状がからだのあちこちに現れる不定愁訴、不眠、不安、いらいら感などが現れます。
こういうはっきりしない症状を自律神経失調症ということもあります。
このほか、喘息や胃潰瘍、高血圧、糖尿病、動脈効果などもストレスの影響で発症したり症状が重くなったりします。
漢方薬にできる事は?
疲れやすい、眠れない、という「ちょっと困ったな」程度の症状なら、十分な休養をとり、散歩や興味などで時々ストレスの元から離れるようにするだけで、改善します。
でも、自分ではどうしようもない症状がいつまでも続くようならかかりつけ医に、できたら、心療内科などの専門医に相談する必要があります。 ストレスの治療には、薬(抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬など)でまず症状を落ち着かせ、それから自律訓練法や行動療法でストレスに対する抵抗力をつけていきます。
漢方薬は、基本的には西洋薬の作用でカバーしきれない症状の改善や、西洋薬を減量・中止するときに役立ち、長期に使っても依存性を生じるという問題もありません。例えば、不安がつよく、のどの異物感、動悸、めまいがあるような場合は、柴朴湯、体力がなく、のぼせを伴い、不安愁訴がある場合には加味逍遙散、体力がなく、貧血、意欲低下、抑うつ傾向がある場合には加味帰睥湯など、精神状態だけでなく全身の状態をみて処方を決めます。
このほかにもストレス病に使われる漢方薬としては、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯など、いろいろな種類があります。
暮らしの中の予防法
生活にリズムを
睡眠時間・食事時間・自由時間等、生活にリズムをもたせ、休養を取り入れよう。
ゆとりの時間でみのりある休養を
無理なく長続きできる休養のしかたを、工夫して創りあげよう
生活の中にオアシスを
健康で活力ある生活は、自分のまわりの環境づくりから
出会うときずなで豊かな人生を
出会いやきずなは自己の社会的活力の再発見や養う契機に